和心亭豊月、ChatGPTで予約確認メールは7分から3分、シフト作成は5〜6時間から1時間程度に。観光庁の実証
箱根の旅館・和心亭豊月は、国土交通省観光庁の令和6年度実証事業で、GPT-4oを使った業務ツールを従業員自身が作る取り組みを行いました。観光庁の報告資料(令和7年3月)によると、予約確認メールは1通7分から3分に、料理メニューの翻訳は20分以上から7分に短縮されました。
文=編集部2025年3月
7分 → 3分(約63%の稼働削減)
予約確認メールの作成(1通あたり)
20分以上 → 7分
料理メニューの翻訳作成(1回あたり)
5~6時間 → 1時間程度(80~85%程度の削減効果が見込まれる)
シフト表の作成
6時間 → 10分(削減効果が見込まれた)
業務改善策の効果検証(1回あたり)
COMPANY
和心亭豊月
神奈川県|箱根町|旅館(箱根・芦ノ湖)|従業員数35名(2023年実績)
箱根神社の東隣、芦ノ湖が一望できる高台にある旅館です。個室料亭でのモダン懐石が人気で、客室数は16室です。
この企業のAI活用事例をすべて見る ›
BEFORE導入前の課題
従業員が業務改善を考えても、実行までに技術的・労力的なハードルがあり、日々の業務の多忙さから改善を考える時間も取れませんでした。予約確認メールは手作業で作成しており、条件分岐が複雑でRPA等では自動化できていませんでした。デザインに不慣れな従業員のポップ作成や、インバウンド向けの英語対応の質のばらつきも課題でした。
ACTION取り組んだこと
ChatGPT(GPTs機能、GPT-4o)で4つの業務のツールを作りました。(1) 売上データ等を活用した業務改善策の提案(従業員がシフト作成ツールなどを自作)、(2) ポップデザイン案の作成(ChatGPTとCanva AIを併用)、(3) 予約確認メールの文案作成(予約サイト名・プラン名・交通手段などの要素に合うテンプレートを選んで修正)、(4) 多言語での料理メニュー案の作成(一括翻訳と校正)。生成AIツール開発者によるプロンプト作成のワークショップも行い、従業員が手を動かしながら学びました。
AFTER成果
予約確認メールの作成は1通あたり7分から3分に短縮され、約63%の稼働削減効果となりました。料理メニューの翻訳は1回20分以上が1回7分になり、3名が個々に行っていた翻訳が1人に集約されて役割分担も明確になりました。従業員が作ったシフト作成ツールでは、5~6時間かかっていた作成が1時間程度になり、80~85%程度の削減効果が見込まれるとしています。業務改善策の効果検証は1回6時間かかっていたものが10分に削減される効果が見込まれ、ポップデザイン案作成(3時間程度)では約50%の稼働削減が見込めたとされています。
課題として、生成AIの出力は人の目でのチェックが必要なこと、画像生成では日本語の文字が正しく出ないことがあることが挙げられています。
FOR YOUR COMPANY
この事例を、自社でも実現したい方へ
運営元のホリエモンAI学校が、御社の業務に合わせてご相談をお受けします。
出典:国土交通省 観光庁「参考①:生成AIの効果的な活用に係る実証結果(令和6年度 観光DXにおける生成AIの適切かつ効果的な活用に関する調査事業)」 P58〜P85
本記事は出典の内容をもとに編集部がまとめたものです。数字・成果は出典の表現に沿っています。