AI活用事例データベース
金融・保険公開情報より

JA共済連、Gemini Enterpriseで問い合わせの回答支援AIエージェントを約1.5か月で構築。照会応答の負荷を最大50%削減の見込み

JA共済連は、富士通とともに、地域貢献活動の支出可否を判断する問い合わせへの回答を支援するAIエージェントを、Gemini Enterpriseで作りました。Google Cloudの導入事例ページ(事例制作は2026年3月)で紹介されています。

文=編集部2026年3月(事例制作)

  • 最大50%(20〜50%程度)

    照会応答業務の負荷削減(見込み)

  • およそ1.5か月

    開発期間

  • 過去3年分の約600件

    ナレッジに追加した照会票

COMPANY

全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)

東京都|共済事業(保険)|従業員数6,367名(2025年3月末現在)

JAグループの共済事業を全国規模で支える連合会です。「ひと・いえ・くるま」の総合保障を中心に、全国本部と47都道府県本部の体制で、総窓口数は約5,400か所です。

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使ったAI・ツール

Gemini Enterprise、ADK(Agent Development Kit)、Gemini Pro

BEFORE導入前の課題

将来の職員減少を見据え、業務の効率化が課題でした。地域貢献活動の支出可否はガイドラインに基づいて判断しますが、明確な約款がなく、過去事例と照らして個別に検討するため時間がかかります。ガイドラインの解釈が担当者によって異なるリスクがあり、部署内で認識をすり合わせてから回答していました。文書による照会が年間200〜300件あり、毎日数件の電話問い合わせもありました。

ACTION取り組んだこと

短期間で成果を出したい、AIと対話しながら育てたいという要望から、ノーコード・ローコードで作れるGemini Enterpriseを選びました。2025年7月に開発に着手し、業務フローのヒアリング後、1〜2週間でプロトタイプができました。Gemini EnterpriseのADK(Agent Development Kit)を使い、ガイドラインと、過去3年分の約600件の照会票のデータをナレッジとして追加しています。

チューニングでは、AIに先に照会内容から争点を洗い出させてから回答を作らせ、担当者の思考に近づけました。照会票を1件ずつ別のファイルとして追加し、個別ケースの文脈を保った回答を引き出しています。情報が足りないときはAIの側から追加情報を求める機能も作りました。

AFTER成果

AIは、過去事例に基づく判断の根拠を示して回答します。照会応答業務の負荷は、20〜50%程度削減できる見込みです。回答の均質化・平準化が図れ、判断精度の向上も期待されています。開発は、必要な精度・内容に仕上げるまでトータルでおよそ1.5か月でした。実務への導入はこれからで、まず各県本部にリリースする予定です。別の部署ではすでに新たな業務効率化のPoCも始まっています。

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出典:Google Cloud導入事例「JA共済連: 年間数百件におよぶ問い合わせの回答支援 AI エージェントを Gemini Enterprise を用いてスピーディに構築」
本記事は出典の内容をもとに編集部がまとめたものです。数字・成果は出典の表現に沿っています。