エクサ、AI未経験の技術者1人が約4人月で社内ナレッジをAI対応に
株式会社エクサは、社内の技術情報共有サービス「Knowledge」に、AI知識ゼロだった技術者1人が生成AI機能を開発して追加しました。約4人月で6つの機能をそろえ、2025年以降は閲覧数・投稿数・投稿者数が「これまでになく高い傾き」で伸びたと、同社のコラムで紹介されています。
文=編集部2025年9月18日
約4人月(6機能)
開発工数
月10ドル程度まで(2025年1〜6月)
AI機能の運用コスト(OpenSearchを除く)
COMPANY
株式会社エクサ
神奈川県|横浜市|IT
情報システム開発などを手がけるIT企業。社内のエンジニア向けに技術情報の共有サービス「Knowledge」を運用している。
この企業のAI活用事例をすべて見る ›
使ったAI・ツール
BEFORE導入前の課題
Knowledgeは2018年から運用している、社内エンジニアの技術情報や経験を共有するサービスです。しかし、業務をしながらでは記事を書く時間が取れない、体系立ててまとめるのが大変、投稿された情報があまり活用されない、調べるならWeb検索のほうが速く情報量も多い、といった課題がありました。投稿者も同じ数人に偏っていたとのことです。
ACTION取り組んだこと
2025年1月以降、エンジニア歴10年目でAIの知識がなかった筆者が1人で開発しました。AWS上のAmazon Bedrockを使っています。
実装した機能は、(1) OpenSearchを使った、全文検索とベクトル検索を組み合わせた検索、(2) 自然な言葉で質問できるAIチャットボット(RAG)、(3) タイトルから記事構成を作る自動テンプレート作成と、編集中の記事を見てくれるAIレビュー、(4) Webと社内情報の両方を自律的に調べるAIエージェント、(5) Google検索時にKnowledgeの検索結果も並べて表示するChrome拡張機能、です。
運用面では、深夜にデータを同期する方式にするなど、コストを抑える判断をしています。また、AIレビュー機能は記事作成画面からワンクリックで使えることもあり、紹介された機能の中で最も利用されているとのことです。
AFTER成果
AI領域の学習から6つの機能の開発までに要した工数は約4人月とされています。2025年に入ってから、記事の閲覧数、投稿数、投稿者数が、これまでになく高い傾きで右肩上がりに伸びたと紹介されています。筆者は、社内でGeminiが使えるようになったことや意欲的な新入社員の入社など複合的な理由が考えられるとしたうえで、今回の取り組みも一因になったと確信している、と述べています。
2025年1月〜6月のAI機能の運用コストは、高額なOpenSearchを除くと、月10ドル程度までの範囲と記載されています。
出典:第13回:AI初心者でもできた!社内ナレッジシステム開発奮闘記(株式会社エクサ)
本記事は出典の内容をもとに編集部がまとめたものです。数字・成果は出典の表現に沿っています。