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自治体・公共公開情報より

熱海市役所、ChatGPTでインバウンド分析を約207時間から約14時間に。観光庁の実証

熱海市役所の観光担当部署は、国土交通省観光庁の令和6年度実証事業で、ChatGPT-4oなどを使ってインバウンド旅行者の分析と多言語情報づくりを試しました。観光庁の報告資料(令和7年3月)によると、約207時間かかっていた分析業務が約14時間に、約90分かかっていた旅ナカデータ分析が約20分に短縮されました。

文=編集部2025年3月

  • 約207時間 → 約14時間(約15分の1)

    マーケティング分析業務

  • 約90分 → 約20分(約4分の1)

    旅ナカデータ分析業務

  • 22市場分

    分析した市場数

COMPANY

熱海市役所

静岡県|熱海市|市役所(観光資源の活用・プロモーション・イベント運営を担う部署)

温泉と海が楽しめる観光地・熱海市の役所です。実証を行ったのは、観光資源の活用やプロモーション、イベントの企画運営を行う部署です。

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使ったAI・ツール

ChatGPT-4o、ChatGPT o1、Perplexity、ChatGPT API

BEFORE導入前の課題

インバウンド旅行者の宿泊者数・消費額が少なく、誘客実績のデータからニーズを分析・把握しにくい状況でした。地域の日本語情報を機械翻訳しただけではインバウンド旅行者に響く内容にならず、質の高い多言語対応ができる人材も不足していました。

ACTION取り組んだこと

ChatGPT-4o、Perplexity、ChatGPT o1を組み合わせ、Vercel上にChatGPTのAPIを呼び出すツール画面を作りました。

(1) 口コミ等の分析によるマーケティング施策の立案:自地域・対象市場・競合エリアを選ぶだけで、各言語の記事や口コミを集めて日本語に翻訳・要約し、市場の特徴や施策アイデアを出力します。

(2) 問合せ内容等の分析:観光案内所に蓄積されたインバウンドのデータ(メールの箇条書きやExcelの数値など形式の違うデータ)を生成AIで要約・分析し、旅ナカのニーズを把握します。

(3) 多言語での情報発信:ウェブサイトやSNSの投稿文案を、メディアに合わせて多言語化します。

AFTER成果

約207時間かかっていたマーケティング分析業務は、約15分の1の約14時間までに削減できました。複数市場に訪日プロモーションを行う専門家へのヒアリングでは、納得度が高い分析結果が出力されていることが確認でき、22市場分を分析して一覧化できたとしています。また、約90分かかっていた旅ナカデータ分析業務は、約4分の1の約20分までに削減できました。

課題として、対象地域以外の情報や異なる季節のイベント情報が混ざるハルシネーションがあったこと、施策アイデアは一般的な内容に留まることが多かったことが報告されています。

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出典:国土交通省 観光庁「参考①:生成AIの効果的な活用に係る実証結果(令和6年度 観光DXにおける生成AIの適切かつ効果的な活用に関する調査事業)」 P90〜P108
本記事は出典の内容をもとに編集部がまとめたものです。数字・成果は出典の表現に沿っています。