京大病院、Geminiを使った文書作成支援「CocktailAI」で診療情報提供書の92%を実用可能に
京都大学医学部附属病院の眼科は、フィッティングクラウド株式会社と、医療文書の作成を生成AIで効率化する「CocktailAI」を開発しました。バックエンドにGoogle CloudのVertex AIとGeminiを使っています。Google Cloudの導入事例(事例制作は2024年7月)で紹介されています。
文=編集部2024年7月
92%
実用可能と評価された診療情報提供書
56%
そのままで、または微修正のみで利用可能
36%
記載追加のみで利用可能
COMPANY
京都大学医学部附属病院
京都府|大学病院(特定機能病院)|24の診療科
1899年12月に開設された京都大学医学部附属の大学病院で、24の診療科を持ち、地域医療の中核を担う特定機能病院です。
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BEFORE導入前の課題
医師は、診察を終えたあとに3、4時間を文書作成に使ったり、週末にまとめて文書を作ったりすることがありました。カルテや手術記録、退院時のサマリー、診療情報提供書など、作成に時間のかかる文書が多くあります。2024年4月からは医師の時間外労働に上限が設けられ、働き方改革が求められていました。
ACTION取り組んだこと
過去のカルテ情報をもとに、生成AIが、あらかじめ用意した定型文の一部の項目へ文章を自動で作って挿入します。医師は内容を確認し、必要なら軽く補足するだけで書類を完成させます。AIモデルを病院のカルテで学習させる方式は、費用がかさみ、他の病院へ広げにくいため採りませんでした。テンプレートに沿って必要な情報が自動で入る方式にして、病院固有の医療情報がAIモデルに入り込まないようにしています。
バックエンドには、Google CloudのVertex AIを採用しました。MedLM、Gemini 1.0 Pro、Gemini 1.5 Flashの3種類のモデルを使い分けています。
AFTER成果
2024年5月に概念実証(PoC)が終わり、運用が始まりました。眼科の退院時の診療情報提供書で検証したところ、生成された文章のうち56%が「そのままで利用可能」または「微修正のみで利用可能」、36%が「記載追加のみで利用可能」に分類されました。合わせて92%の診療情報提供書で、文書作成の作業を軽くできるとしています。CocktailAIは、フィッティングクラウドの親会社が提供する文書作成システム「DocuMaker」に組み込まれ、他の医療機関にも展開されます。
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出典:Google Cloud 導入事例「京都大学医学部附属病院: 生成 AI を活用して文書作成業務を効率化し、医療現場の働き方改革に貢献」
本記事は出典の内容をもとに編集部がまとめたものです。数字・成果は出典の表現に沿っています。