鴻池運輸、生成AIチャットで社内ナレッジ検索のアクセスが従来の8倍近くに
鴻池運輸は、拠点ごとに蓄積された社内ナレッジを探しやすくするため、Amazon BedrockとAmazon Kendraを使ったRAGチャットアプリを開発しました。着手から4か月で本番実装し、データベースへの検索アクセスが従来の8倍近くになったと、AWSのブログで紹介されています。
文=編集部2024年9月30日
対象100件のうち95件が合格
検証結果
従来の8倍近く(直近7月)
検索アクセス実績
着手から4か月
本番実装まで
COMPANY
鴻池運輸株式会社
大阪府|大阪市中央区|物流・製造・医療・空港業務|グループ約24,000名
物流、製造、医療、空港業務など幅広いサービスを提供する企業。グループ全体で約24,000名の従業員が所属し、国内外に多数の拠点を持つ。
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使ったAI・ツール
BEFORE導入前の課題
鴻池運輸では拠点ごとに業種や業務内容が大きく異なり、課題解決の考え方や新しいソリューション、省力化機器の検証結果などのナレッジが拠点ごとに蓄積されていました。2022年9月にそれらを全社のデータベースにまとめましたが、自然言語で書かれた非構造化データだったため、通常の検索では類似業務のナレッジを見つけにくく、共通知化がなかなか進みませんでした。
同じ作業でも呼び名が違ったり、拠点名の表記ゆれがあったり、担当者ごとに記載の粒度やフォーマットがばらばらだったことも壁になっていたと紹介されています。
ACTION取り組んだこと
Amazon BedrockとAmazon Kendraを使ったRAGチャットアプリケーションを開発しました。ナレッジデータの記載粒度を整えたうえで、Bedrockで検索クエリを補正し、Kendraで自然言語検索を行い、見つかった情報をもとにBedrockが回答(データソースのリンク付き)を返す仕組みです。
結果の検証は手作業で行い、「データソースが正しく、文章の内容も正しい」回答が90%以上で返ることを合格条件にしました。開発チームはWebアプリの開発者数名とBedrockの開発者1名で、現場側との記載粒度の統一作業も並行して進めたとのことです。
AFTER成果
検証対象100件のうち95件が合格しました。社内リリース後、直近7月のデータベースへの検索アクセス実績は従来の8倍近くに達しています。数件のハルシネーション(事実と異なる回答)は起きたものの、利用者が検索の言葉を工夫することでカバーできていると説明されています。
着手からわずか4か月で本番実装でき、社内初の生成AIサービスとして生成AIそのものが社内に広く知られ、別のアイデアも挙がるという副次的な効果もあったとのことです。今後は社内ヘルプデスクや各部門のFAQへの展開を検討しています。
出典:AWSブログ「鴻池運輸 生成AIチャット」
本記事は出典の内容をもとに編集部がまとめたものです。数字・成果は出典の表現に沿っています。